「上手い」と「強い」について
皆さんこんにちは。
今回は「上手い」と「強い」についてです。
この「上手い」と「強い」は一体どういう基準で判断しているのかを考えてみたいと思います。
「上手い」と「強い」について
この「上手い」と「強い」の判断基準を考えた時にこのような図で表してみました。
これはマトリックス図といい、縦軸に「上手さ」、横軸に「強さ」を取りました。
私は「上手い」と「強い」の2軸が存在していると考えています。上手い軸で考えている方、強い軸で考えている方ではやることが異なっています。
「上手い」について
上手いというのはこの図で言うと縦軸です。上手い方はこの軸で考えて行動していることになります。
「上手い」というのは、簡単に言うと「テニスの技術力のレベル指標」です。上手い方ほど、全体的に見て技術力が高いです。
上手くなるには、ドリル形式の練習やラリー形式の練習などで技術力を向上させていきます。
また、技術力はオンコートでの取り組み以外にも、オンコート以外の取り組みでも向上させることが出来ます。トレーニングがまさにそうですね。
「強い」について
強いというのはこの図で言うと横軸です。強い方はこの軸で考えて行動していることになります。
「強い」というのは、簡単に言うと「テニスの試合力のレベル指標」です。
強い方ほど 、試合力があり、特に接戦においての勝率が高いです。
強くなるには、実戦を積み重ねることが大事です。たくさん積み重ねて経験値を得ることで試合力を向上させることが出来ます。
また、試合力というのは多かれ少なかれメンタルや思考などの目に見えない要素が絡んできます。
自分の「総レベル」を見極める
「上手い」と「強い」の違いが分かっていただけたでしょうか。
実はマトリックス図というのは4象限に分かれており、2軸の組み合わせでどこの象限に当てはまるかを分析します。
ここでは「技術力+試合力」を「総レベル」と考えて各象限に組み合わせを当てはめてみました。
皆さんはどこに当てはまるでしょうか?
第一象限の「上手い+強い」に行くほどテニスの「技術力+試合力」が高いので「総レベル」も高いと言えます。プロはみんなこの領域と考えることが出来るでしょう。
第二象限の「上手い+弱い」は「技術力」は高いのですが、「試合力」が低いです。
「勝てる相手なのに負けた」などという経験が多い方は、この領域に当てはまる可能性が高いです。
第三象限の「下手+弱い」は「技術力」「試合力」の両方が低い状態です。誰でもテニス始めたころはここからスタートしています。今初心者でここの領域だからといって悲観的になる必要は全くありません。大事なのはこれからです。伸びしろがあるこの段階で早いうちに自分のなりたい方向性を決める必要があります。
第四象限の「下手+強い」は「技術力」は低いのですが、「試合力」が高いです。
つなげることしかできないタイプが当てはまります。俗にいう「シコラー」です。
技術力はあまり高くなく、つなげることで精一杯ですが、つなげて相手コートに返すことは試合において理にかなっています。少数派だとは思いますが。
「総レベル」を上げるためには
テニスをやる理由は人それぞれですし、いろいろな目的があります。
自分のレベルを上げ、試合で結果を残し、高みを目指したいと考えている方も少なくないでしょう。
そういう方は、ここで言う「総レベル」を上げることです。
そのためには、第一象限の「上手い+強い」を目指したいところです。
しかし、そのためには、1軸で考えるのではなく、「2軸で考えること」が必要になってきます。
「上手い」軸だけ、「強い」軸だけで考えるのは不十分だということです。
なぜなら「上手い」軸、「強い」軸ではやることが違います。
理由は上記で説明した通り「上手い」軸は「技術力」の向上、「強い」軸は「試合力」の向上が目的なので練習方法や経験値の積み方が異なるからです。
自分の「総レベル」を上げたいのならば、「技術力」と「試合力」の両方を向上させないといけません。
あくまで一例ですが、普段は部活やスクールなどで技術力を磨き、週末は遠征、練習試合、大会などで試合力を磨く、といった具合です。
それなりにお金や時間を費やすことになるでしょう。
「高みを目指す」とはそういうことです。「タダ」では限界があります。
まとめ
今回は「上手い」と「強い」の違いをマトリックス図を用いて説明してみました。
もう一度おさらいすると、 「上手い」とは「テニスの技術力のレベル指標」、「強い」とは「テニスの試合力のレベル指標」を表し、「技術力+試合力」が自分の「総レベル」を表します。
もし高みを目指すならば、2軸で考え、「総レベル」を向上させることが必要になります。
あくまで一個人の解釈に基づくのでこれが絶対的に正しいというわけではありませんが、皆さんの考えと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んていただきありがとうごさいました。