「テニロジ」ブログ

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このブログではテニスについて理論的に考察していきます。また、テニスで悩んでいる方々のヒントになるような情報を発信していきます。

フォアハンド・バックハンド レベル別の難易度

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皆さんこんにちは。

 

今回はフォアハンドとバックハンドの難しさをレベル別でどう感じるかについて考えていきます。

フォアハンド・バックハンドの自由度 

問題関心

バックハンドはテニスを始めたばかりの初心者からすると難しいと感じますが、中級者以降は簡単だと感じる傾向にあります。

反対にフォアハンドは初心者でも上達が早いですが、中級以降になると悩みだす傾向にあります。

これらの違いを初心者、中級者以降で分けて考えた時に、フォアハンド、バックハンドの難易度というものが、それぞれどう変化していくのかについて「自由度」という観点から検討していきます。

初心者の場合

フォアハンドは、運動連鎖を伴う体幹部の回転運動で打つのが望ましいですが、テニス初心者がいきなり上級者のような打ち方は出来るはずがありません。

利き手側というのもあり、自由度が高く、腕に頼った打ち方でも一応打つことは可能です。ですので初心者からしてみれば、比較的すぐに打つことが出来ますし、難易度的には低く感じると思います。

 

一方、バックハンドは両手、片手を問わずに腕だけでボールを打とうとすると、力が入りにくいことが分かると思います。

特に両手はその傾向が強いです。

ですので運動連鎖を伴う体幹部の回転運動で打つことが重要なのですが、初心者にとってはやろうとしても中々難しい動きになると思います。

なので難易度的には高く感じるはずです。

中級者以降の場合

練習である程度上達すると、フォアハンドが苦手という方や、急にフォアが分からなくなったという方が出てきます。

恐らくほとんどの方が一度や二度は経験しているとは思います。

初心者の段階ではそれほど難しくないと感じていたのにどうしてこのような症状が出てくるのでしょうか?

これは自由度が高いが故の弊害だど私は思っています。

初心者の段階では打つことで精一杯ですが、ある程度上達してくると知識量が増えていくので、つい頭で考えすぎてしまい、色々スイングをいじってしまう傾向にあります。

色々スイングをいじっても自由度が高いのでそれなりに打てるかもしれませんが、感覚は確実にずれるので、フォアが分からなくなるということが起こります。

 

一方でバックバンドに関しては、中級者以降になるとフォアよりバックハンドの方が簡単だ、安定すると思う方が多くなる傾向にあります。

これはフォアハンドとは逆で自由度が低いが故の恩恵だと私は思っています。

初心者の段階では運動連鎖を伴う体幹部の回転運動で打つことは難しく感じるのですが、練習していき身についていくと、フォアハンドより安定しやすくなります。

自由度が低いので、必然的にやることが限られてきます。

中級者以降になるとそれがメリットになるわけです。

まとめ

今回は「自由度」に焦点を当てて、フォアハンドとバックハンドのレベル別の難易度について説明してみました。

フォアハンドとバックハンドは、初心者と中級者以降とでは捉え方が違う傾向にあるのは、「自由度」が関わっているので、中級者以降の方がテニス初心者に「バックの方が簡単」と言ってもいまいちピンと来ないはずです。

なのでそれを言う時は少し注意した方が良いと思います。

 

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいました。