【片手バックハンド】高い打点で打つコツとは?
皆さんこんにちは。
今回は片手バックハンドについてです。
プロ選手に憧れて片手バックハンドにしている、両手バックハンドが苦手で片手バックハンドにしている、理由は様々だと思います。
片手バックハンドが出来るとカッコいいのですが、高い打点が難しいショットでもあり、なかなか苦労するのではないかなと思います。
また、間違った体の使い方をすると、肘や手首を痛めやすいです。
今回の記事では片手バックハンドの打ち方、特に高い打点の打ち方を「肩甲骨」の動きに着目していきたいと思います。
片手バックハンドの高い打点を打つコツ
ワウリンカ選手をモデルに考える
今回はワウリンカ選手をモデルに考えたいと思います。
この4枚の画像がワウリンカ選手の片手バックハンドです。
ワウリンカ選手はプロの中でもダントツに片手バックハンドが強いです。
胸ぐらいの高さのボールでも強打で返すことが出来ます。
片手バックハンドはフェデラー選手も該当しますが、フェデラー選手はこの胸の高さのボールが苦手で甘くなりやすく、彼のウィークポイントになります。
ですので、高い打点でもしっかり返球できるワウリンカ選手の方がモデルとしてはふさわしいです。
肩甲骨の動き
片手バックハンドを打つ際に「肩甲骨」の動きは重要なポイントといって良いでしょう。
この肩甲骨の動きなのですが、簡単に言ってしまえば、打つ時に「肩甲骨を寄せる」動きがポイントになってくるわけです。
これが出来ると、高い打点でもボールにパワーを伝えることが出来ます。
この肩甲骨を寄せる動きが出来ない方というのは手首や肘を使って打っている可能性が高く、ケガのリスクがあります。
この肩甲骨を寄せる動きなのですが、いくつかポイントがあります。
- テイクバック時にボディーターンと一緒に右肩甲骨を外転させる
- 身体の回旋と同時に両肩甲骨を寄せ始める
- フォロースルーでは完全に両肩甲骨を寄せる
これらのポイントをワウリンカ選手をモデルに見ていきます。
1.テイクバック時にボディーターンと一緒に右肩甲骨を外転させる
まずはテイクバック時の肩甲骨の動きです。
特に右肩甲骨の動きに着目します。
テイクバック時はボディーターンにより上半身をやや左側に捻ります。このボディーターンなのですが、両方の手でラケットを後ろにセットする形を取っています。
こうすることで右肩甲骨が外転します。
別角度から見たワウリンカのテイクバック時の画像です。
肩甲骨の外転は、このカメラの角度の方が説明しやすいです。
矢印を書いて肩甲骨の外転をイメージしやすいようにしました。
片手バックハンドのボディーターン時に、左手をラケットのスロート部分を持ちながらラケットを後ろにセットする形を取ることで、右腕がうしろに行きます。
そうすると肩甲骨が矢印の方向に自然と引っ張られます。この状態が肩甲骨の外転なのです。
片手バックハンドの場合はクローズドスタンスで打つことが多いので、ある程度は背中を向けた状態が作れると思います。
ですので、左手をラケットのスロート部分を持ちながらラケットを後ろにセットする形を取り、肩甲骨の外転ができればテイクバックとしては十分だと思います。
2.身体の回旋と同時に両肩甲骨を寄せ始める
今度はテイクバックのボディーターンによる体の捻りを生かして上体の回旋を始めます。この時、両方の肩甲骨を寄せるような形になります。
ここら辺から少しずつ肩甲骨を寄せる動きが始まります。
片手バックハンドは身体の回旋も使いますが、同時に肩甲骨を寄せる(内転)の動きも行われています。
特に右肩甲骨ではテイクバック時に外転させ、スイング中で内転させることによって反作用の力が発生し、大きなパワーを生みます。
3.フォロースルーでは完全に両肩甲骨を寄せる
ここで肩甲骨の動きがはっきり分かります。
インパクトでは確認しづらかったのですが、フォロースルー時には両方の肩甲骨が真ん中に寄っていることが確認できます。
ここでも矢印で肩甲骨の内転を表してみました。
先ほども説明しましたが、肩甲骨を寄せることによって、
肩甲骨の外転→内転という反作用の力を使い、ボールにパワーを伝えることが出来ます。
元々片手バックハンドのような利き腕を外側に出す動きは力が出しにくく、手首や肘に大きく負担がかかります。ケガのリスクを下げるには、この肩甲骨を寄せる力で打つ方が良いのです。
これを手首の力でスピンをかけようとすると手首や肘にものすごく負担がかかり最悪ケガをします。しかし、実際このような打ち方をしている方もいます。
まとめ
今回は片手バックハンドの打ち方を肩甲骨の動きにフォーカスを当ててみました。
肩甲骨の動き、すなわちけ肩甲骨の外転から内転への反作用の力を使うことによって、特に胸から上の高い打点を打つ時にとても役に立ちます。
またバックのハイボレーにも応用することも可能なので、覚えておきたい動きです。
片手バックハンドのポイントは肩甲骨の動きの他にもポイントがありますので、また別な機会でご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。