「テニロジ」ブログ

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このブログではテニスについて理論的に考察していきます。また、テニスで悩んでいる方々のヒントになるような情報を発信していきます。

スピンがかからない方の3つの特徴

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皆さんこんにちは。

 

今回はスピンがかからない方の特徴についてです。

 

初心者、もしくは中級者でスピンがかかりづらくて悩んでいる方もいると思います。

もし今回の記事でスピンがかからない方の特徴に当てはまるなと感じた方は、最後にスピンの感覚が身につく練習法もお伝えします。

 

スピンがかからない方の特徴

スピンがかからない方の特徴は

  • 面が上を向いている
  • 軟式打ち(体重移動で押す形のスイング)
  • ラケットを真横からボールに当てている

が挙げられます。

では順番に見ていきましょう。

 

面が上を向いている

1つ目のケースは、面が上を向いている上体でスイングをしている状態です。

面が上を向いた状態でスイングすると、スライス回転というスピンとは逆の縦回転がかかります。意図的にスライスを打つならそれでいいのですが、スライスは基本的に面を上向きの状態で上から下に向かってスイングすることで、きれいな弾道を描いて相手のコートに入ります。

しかし面が上を向いている状態で下から上に向かってスイングをしたらアウトしやすくなるのです。

面が上を向いている当人はそのことに気づかないことが多いです。怪しいなと思ったら、動画を撮ってもらうなどをして自分のスイングを客観的に見直すことが大切です。

軟式打ち

2つ目のケースは軟式打ちです。特にフラットでボールに当てていることが原因です。もちろん全くかからないわけではありませんが、押して打つ軟式の打ち方は、スピンがかかりにくいです。

軟式の打ち方は、ボールが軽くて飛ばないため、広いスタンスを取り体重移動で押すようにスイングします。

しかし、硬式のボールは飛びやすいので体重移動で押す動作は必要ありません。さらに、アウトしやすかったり、肘を痛める原因にもなるのでお勧めしません。

ラケットを真横からボールに当てている

3つ目のラケットを真横からボールに当てているケースは意外と多いです。この打ち方は女子に多く見られます。

ラケットを真横から当てるとどうなるのかと言いますと、ボールが横回転になりやすく、スピンがかかりにくいのです。

 

ラケットを真横からボールに当てているスイングがフォアハンドで起きている場合、ほとんどの方はテイクバックに問題があります。

それは最初からインパクトの面を作ったまま後ろに引くテイクバックです。

最初からインパクトの面を作れば安定すると思われがちですが、意外と面が不安定になりやすいのです。

まだバックハンドなら良いのですが、フォアハンドでこのテイクバックをすると、利き手側ということもあり自由に操作しやすい反面、不安定になりやすいのです。「面が上に向く」方もこの打ち方をしている可能性があります。

以前に「ラケットヘッドが背中側に倒れている」テイクバックは間違いであると記事にしました。

インパクトの面を最初から作った状態でテイクバックをすると間違いなくラケットヘッドが背中側に倒れます。このテイクバックはデメリットが多いのであまりお勧めしません。

詳しく知りたい方は、この記事を参考にしてください。

rogeroikawa.hatenablog.com

まとめ&練習法紹介

スピンがかからない方の特徴についてお話ししましたが、皆さんいかがだったでしょうか。

1つでも当てはまると感じた方は、スピンの感覚が身につく練習法をご紹介します。

rogeroikawa.hatenablog.com

 この練習法はスピンをかける感覚が身につくとっておきの練習法です。筆者も効果を感じました。ぜひ試してみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいます。

 

 

 

【注目!】あまり知られていない「バックフット」とは⁉

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皆さんこんにちは。

 

今回は深いボール時のフットワークについてです。

深いボールを打たれるとどうしても返球が苦しくなりやすいです。

深いボールの対処法はいくつかありますが、この記事では「バックフット」というフットワークについて考えていきます。

 

 

バックフットとは

「バックフット」とは、フットワークの一種で「後方に下がりながら打つ時」によく使われます。このバックフットは現代のテニスでは使う頻度が高いです。

深いショットの対処法として代表的なのは「ライジングショット」だと思いますが、やや難易度が高いです。

それに対して、バックフットはライジングショットより簡単なので再現性が高いです。

ここでは、バックフットをイメージしやすいように、フェデラー選手の画像を用意しました。

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この一連の流れがバックフットです。

 

バックフットの3ポイント

続いて、バックフットのポイントを考えていきます。大きなポイントは3つあります。

順番に見ていきましょう。

①オーブンスタンスorセミオープンスタンス

まず、スタンスに着目します。

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フェデラー選手のバックフット開始のスタンスはオープンスタンスです。

オープンスタンスはボールが深いときに対応しやすいスタンスになるので、バックフットをする際には理にかなっています。

また、セミオープンスタンスでもバックフットをする時に適したスタンスになります。

逆に閉じ気味のスタンスではバックフットしにくいです。

 

※スタンスについて知りたい方は合わせてこちらもご覧ください。

rogeroikawa.hatenablog.com

 

②後ろ足に体重がかかる

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この打つ前の足に着目します。

打つ前は後ろ足に体重がかかります。これは単に打つ時に軸足の体重をかけてタメを作るといったことではなく、後ろに下がることで、勝手に体重が乗るということです。

その部分は勘違いしないでください。

 

③後ろ足を軸に回転運動

ここがバックフットの一番大事なポイントではないでしょうか。

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この2つの画像を見ると、後ろ足はコートについたまま、前足を上げてスイングをしていることが分かります。

これは、後ろ足を軸にして回転運動が行われていることになります。そうすることによって、下がりながら打つことが出来るのです。

後ろに下がりながら打つ場合、軸の重心を前側の足にシフトさせる余裕がありません。

余裕がないときに、下がりながら軸を後ろ側に作り、そのままその軸で回転運動をして打つという動作は非常に理にかなっています。

 

まとめ

バックフットをもう一度おさらいすると、

スタンスはオープンスタンスorセミオープンスタンス

・後ろに下がる動作で勝手に後ろ足に体重が乗る

・後ろ足を軸にして回転運動をしながら打つ

となります。

 

現代テニスは回転運動で打つというのが基本です。そのため、回転運動がしやすいオープンスタンスやセミオープンスタンスが主流になってきました。

オープンスタンス系が主流になると、ベースライン際での速いテンポのラリーが多くなります。その速いテンポのラリーで深いボールが来た時に、「いったん下がってから打つ」というのは余裕がなくなります。

それに対して、下がりながら打つ」ことが出来るバックフットは合理的なので、このスキルは身につけた方が良いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいます。

よろしけれはこちらのブログもご覧ください。

rogeroikawa.hateblo.jp

 

【必見】ストローク時の4種類のスタンス

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皆さんこんにちは。

 

今回は「スタンス」についてです。

何かスタンスというと4スタンス理論を思い浮かべがちですが、今回はそちらではありません。

簡単に言うとストロークを打つ際の足の使い方です。

この記事では「スタンス」を4種類に分けて、それぞれのメリット・デメリットを考えていきます。

 

 

4種類の「スタンス」

スタンスの種類ですがタイトル通り4種類あります。

①クロースドスタンス
②スクエアスタンス
③オープンスタンス
セミオープンスタンス

では1つずつ見ていきましょう。

 

①クロースドスタンス 

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 クローズドスタンスは、前足が後ろ足より斜め前方に位置します。

メリット

打点を前にして打つ場合や、リーチを長くする場合に有効です。特に片手バックハンドや、バックハンドのスライスを打つ時などは、できるだけ打点を前にして、リーチを長くした方が良いので、前足を斜め前方に出すと、ボールに力が伝わりやすいです。

また、ランニングショットの時にはこのスタンスが適しています。

デメリット

クローズドスタンスは、上半身の回転運動が阻害されやすいので、現代のフォアハンドストロークには適していません。フォアハンドの場合、ラケットを持つ腕が後ろ側にあるため、上半身の回転運動が阻害されると、その腕がスムーズに出てこなくなります。

その理由で、フォアハンドでクロスを狙うことが難しくなります。

②スクエアスタンス

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スクエアスタンスは、前後の足の位置が同じになるようなスタンスになります。

メリット

相手のボールが浅くなった時に、ボールに体重を乗せて打つ場合に有効です。フォアハンドストロークとバックハンドストロークの両方に使えます。

デメリット

相手のボールが深いときにはあまり向いていません。深いボールの時にスクエアスタンスにすると、一度後ろに下がってからまた体重を乗せるという動き方をするので、時間的な余裕がなくなります。

③オープンスタンス

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オープンスタンスは両足がほぼ横並びのスタンスになります。

メリット

このスタンスは身体の回転運動しやすいです。ですのでフォアハンドストロークで有効ですが、両手バックハンドストロークでもディフェンスに時に使う機会があります。また、深いボールの時でも対応しやすいのがこのスタンスの特徴です。

デメリット

リーチが短くなり、片手バックハンドストロークには向いていないスタンスになります。

また、体重を乗せて打つというよりは、身体の回転運動を最大限に生かすスタンスなので、浅いボールの時にはあまり向いていません。

セミオープンスタンス

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セミオープンスタンスは、前足が後ろ足より斜め後方に位置します。

メリット

スクエアスタンスとオープンスタンスの両方を良いとこどりをしたようなスタンスです。回転運動がしやすく、浅いボールや深いボールなど、様々な場面で対応できます。フォアハンドストロークの方が使う機会が多くなりますが、両手のバックハンドストロークのでも使います。汎用性が高く、現代のテニスでは最も多く使うスタンスです。

デメリット

片手バックハンドのストロークではあまり適していません。基本的に片手バックハンドはオープンスタンスになると、運動連鎖がぎこちなくなり、しっかりボールに力を入れる事ができません。しかし、それ以外では大きなデメリットがありません。

 

まとめ

この4種類のスタンスのメリット・デメリットを理解して、状況に応じてスタンスを使い分けることでショットの質が上がります。

一番良くないのは、1つのスタンスのみを使うことです。特にスクエアスタンスは初心者が初めに教わる基本的なスタンスなので、ある程度レベルが上がってもスクエアスタンスしか使わないということがあります。

確かにひと昔前はそれでも良かったのですが、現代ではラケットの性能が上がり高反発でボールが飛びやすくなりました。ですので体重移動ではなく、回転運動メインでボールを打つことが重要になってきます。

事実、現代では汎用性の高さと回転運動のしやすさから、セミオープンスタンスが主流になりつつあります。

1つのスタンスにこだわらすに、様々な状況やショットに合うスタンスを使い分けることが大事です。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいました。

要注意⁉「腰を使って打つ」が間違っている理由

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皆さんこんにちは。

 

今回は「腰を使って打つ」が間違っている理由についてです。

 

よく巷では「腰を使いなさい」や「腰を捻りなさい」などと言われています。今までそう教わった方も多いのではないでしょうか。

しかし、「腰を使って打つ」というのは実は間違っていて、場合によってはケガをしてしまう可能性があります。

この記事では、なぜ「腰を使って打つ」ことが間違っているのかを、「脊椎における回旋の可動域」の観点から検討していきます。

 

※このように、このブログではテニスについて理論的に考察していきます。

 

 

「腰を使って打つ」が間違っている理由

「腰を使って打つ」の意味合い

まず、「腰を使って打つ」とはどういった意味合いで使われるのか説明します。テニスのストロークというのは、回転運動によって行われています「腰を使って打つ」とはこの回転運動の動きを教えるときに、よく使われます。

 

脊椎における回旋の可動域

次に、脊椎における可動域を説明します。

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 これは、ヒトの脊椎を正面から見た時の図です。

ヒトの脊椎は頸椎、胸椎、腰椎に分かれています。頸椎は首、胸椎は肩からみぞおちにかけて、腰椎は腰に位置します。

ここで着目するところは回旋の可動域です。なぜならテニスのストロークの回転運動と密接な関係があるからです。各部位の可動域を見てみると、頸椎が約90度胸椎は約40度腰椎が約5度になっていることが分かります。

 

「腰を使って打つ」は不可能に近い

「腰を使って打つ」というのは、約5度しか回旋しない腰椎を無理に回旋させていることになります無理に回旋させようとするとケガに繋がります。

実際、腰を使おうと意識しても腰椎が5度にしか回旋しないので、自分では動かしているつもりでもほとんど動いていません。

ですので、「腰を使って打つ」ことは不可能に近いです

 

正しいのは胸椎の回旋運動

腰椎より可動域が広いのは、胸椎、頸椎です。しかし、頸椎はストロークの回転運動のときにはそれほど回旋していないのて、上半身の回旋は胸椎がメインに動いていることになります。

本来、テニスでの上半身の回旋運動は意識しなくても自然に胸椎が回旋します。

ですので、胸椎を回旋させようと意識する必要もありません。

もしコーチなどでこの回転運動を生徒たちに教える場合は、「肩の入れ替えで打つ」と教えることをお勧めします。

 

まとめ

今回の記事をまとめると、

ストロークの回転運動と脊椎の回旋は密接な関係

腰椎の回旋は約5度しかない

「腰を使って打つ」は不可能に近い

正しいのは胸椎の回旋運動

・教えるなら「肩の入れ替えで打つ」

となりました。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいました。

【業務連絡】ブログのタイトル変更について

皆さんこんにちは。

 

業務連絡です。

この度、ブログのタイトルを変更いたしました

変更前は「テニス考察ブログ」で運営していましたが、

 

変更後は『「テニロジ」ブログ』になります。

 

タイトル変更後もブログの内容については変わらす、これからもテニスについて理論的に考察していきます。

 

今後は『「テニロジ」ブログ』として記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

【フォアハンド】間違ったテイクバックと振り遅れの関係

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皆さんこんにちは。

 

今回は「間違ったテイクバックと振り遅れの関係」についてです。

以前、『【フォアハンド】3つのテイクバックのポイント』でテイクバックについて考察しました。その時にテイクバックと振り遅れの関係について後日記事にすると書きました。

ですので、今回はそれについて考察していきます。

なお、『【フォアハンド】3つのテイクバックのポイント』の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひそちらもご覧ください。

 

rogeroikawa.hatenablog.com

 

※このように、このブログではテニスについて理論的に考察していきます。

 

 

間違ったテイクバックと振り遅れの関係

間違ったテイクバックとは

最初に間違ったテイクバックについてです。

以前の記事でチラッと言いましたが、間違ったテイクバックとは、「ラケットヘッドが背中側に倒れている状態」のことです。

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意外とこのテイクバックをしている方が多いです。筆者もその一人でした。

最初からこの形でテイクバックをするのはあまりお勧めしません。このテイクバックの方は恐らく、逆クロスは得意で、クロスに引っ張るのが苦手ではないかと思います。

その原因は「打点が後ろ気味」だからです。打点が後ろ気味ということは「振り遅れや

すい」ということにもなります。

ですので、このテイクバックがなぜ振り遅れやすいのがを考えていきます。

間違ったテイクバックが振り遅れやすい理由

間違ったテイクバックが振り遅れやすい理由は2つあります。

①打点とラケット面の距離が遠い

②移動しながらテイクバックができない

特に②に関しては意外と認知されていないので、重要です。

では順番に見ていきましょう。

①打点とラケットの距離が遠い

1つ目の理由が「打点とラケットの距離が遠い」ということです。

ラケットヘッドを最初から背中側に倒して状態のテイクバックは、物理的に打点とラケッの距離が遠くなってしまうのです。

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これは理想のテイクバックの形を簡単に図に表しました。

以前にも説明しましたが、打点とラケット面の距離が近い、または直線的のほうがフレームショットや振り遅れが少ないです。なぜなら、この方が正確にインパクトできるからです。

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反対に間違ったテイクバックの形を図に表すとこうなります。

間違ったテイクバックの形は、打点とラケット面の距離が遠くなり、曲線的になっていることが分かります。この距離が遠くなる、または曲線的になると、正確にインパクトできなくなり、フレームショットや振り遅れの原因となります。

②移動しながらテイクバックができない

2つ目の理由が、「移動しながらテイクバックができない」ということです。これは、テニスの試合、特にシングルスでは致命的がもしれません。

どういうことかというと、間違ったテイクバックの形はラケットヘッドが背中側に倒れていると何度も説明しましたが、この時のラケットを持っている手首に着目します。

そうすると、手のひらが上を向いていることが分かります。

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実は、手のひらを上に向けた状態は人間にとって走りにくいのです。

例えは、皆さんが走る時を想像してみてください。誰一人として手のひらを上に向けて走らないと思います。

つまり、この形でテイクバックをしながらだと走りにくいということです。

走りにくいので、移動しながらではなく、移動が完了してからテイクバックを始めます。そうすると、テイクバックのタイミングが遅くなり、振り遅れの原因となるのです。

よく、「テイクバックを早くしなさい」と言われる方は、大体この形でテイクバックをしています。

まとめ

今回の内容をまとめると、

間違ったテイクバックとは、「ラケットヘッドが背中側に倒れている状態」

間違ったテイクバックの形は、打点とラケット面の距離が遠くなり、フレームショットや振り遅れが起きやすい

間違ったテイクバックの形は、移動しながらテイクバックすることが難しく、タイミングが遅くなり、振り遅れが起きやすい

となりました。

 

もし間違ったテイクバックをしていたという方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【フォアハンド】3つのテイクバックのポイント

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皆さんこんにちは。

 

今回は「フォアハンド」についてです。

フォアハンドはテニスので最も多く使われる技術です。

フォアハンドが良いと、ストロークが安定し、試合で良いパフォーマンスを発揮することができます。

しかし、フォアハンドは不調になることが多く、非常に多くの方々の悩まされる技術でもあります。

そのフォアハンドの悩みの1つで挙げられるのが「テイクバック」です。

 

そこで今回はテイクバックのポイントについて考えていきます。

 

※このように、このブログではテニスについて理論的に考察していきます。

 

 

テイクバックのポイント

テイクバックとは

テイクバックとは、主にストロークを打つ際に「ボディーターン」をして、ラケットを後ろにセットする動作のことです。

このテイクバックは予備動作のため、タイミングの早さが重要になります。

テイクバックのタイミングは相手のボールがネットを超えてから、ワンバウンドするまでの間です。この間でなるべく早くテイクバックします。このタイミングが遅いと打ち遅れやミスに繋がります。

3つのテイクバックのポイント

理想のテイクバックは、フォームに個人差はあるものの、共通しているポイントがあります。

ここではジョコビッチ選手のテイクバックを見てみましょう。

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 テイクバック開始

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テイクバック完了

この一連のテイクバックのポイントを挙げると

①ボディターン

②利き手と反対の手

③テイクバック完了時のラケット面の位置

になります。

 

①ボディーターン

上記でも触れましたが、ボディターンは、簡単に言うと上半身を捻る動きです。

よく初心者はラケットだけを後ろに引いていますが、実はよろしくないです。

まずはボディーターン先行です。ジョコビッチ選手も画像を見る限りいきなりラケットが先行していません。

スイングは上半身の捻りが元に戻る力を利用しています。この元に戻る力によって、腕が後から出てきてボールを打つことが出来るのです。

またボディーターンのイメージは、フォアハンドの場合、左肩(左利きは右肩)を相手に見せるというイメージです。よく「腰を回す、腰を捻る」といいますがこれは間違いなので注意してください。

※この間違いについては追々別な記事で解説します。

②利き手とは反対の手

ジョコビッチ選手の画像を見ると、左手をラケットに添え、そのあと左肩と水平になるように上げています。

なぜ、利き手ではない左手を使っているのでしょうか。

理由はストロークの動きは回転運動だからです。①では上半身の捻りが元に戻る力を利用していると説明しました。この時、身体はある一本の軸を作り回転運動を行っているのです。この回転運動の結果、腕が後から出てきます。この回転運動が出来ていないのがいわゆる手打ちです。

つまり、この回転運動をスムーズに行うためには「利き手と反対の手」が重要になってくる訳です。

また左手をラケットに添える理由もボディーターンをスムーズに行うためです。

③テイクバック完了時のラケット面の位置

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分かりやすいように後ろからの画像を使います。

これはテイクバック完了時の画像です。よく見ると、ラケットヘッドがやや右に傾いています。この形が非常に重要です。プロ選手はほとんどこの形になります。

よく、ラケットヘッドが背中側に倒している方がいます。(筆者もその一人でした)

それでも打てますが、はっきり言って直した方がいいです。振り遅れの原因になります。

(テイクバックと振り遅れの関係についても後日記事にします)

ラケットヘッドを右側に倒すことによって、ラケット面とボールの打点との距離が近くなります。こうすることで、フレームショットや振り遅れのなどのミスを減らします。

 

 まとめ

テイクバックについてまとめると、

ティーターン」を先行

利き手とは反対の手を意識すると、ボディターン及び回転運動がスムーズに行える

ラケット面とボールの打点との距離を短くするために、ラケットヘッドを右側(左利きの場合は左側)に倒した位置にセットする

となりました。

 

フォアハンドのテイクバックで悩んでいる方々はぜひ参考にしてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいます。

 

 

 

 

 

【シングルスの戦術】むやみにストレートを狙うな!

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皆さんこんにちは。

 

今回は「シングルスの戦術」についてです。

 具体的には、タイトル通り、シングルスで少しでも勝率を上げたいのなら「むやみにストレートを狙ってはいけない」ということです。

 

皆さんこんな経験はありませんか?

😖「自分が攻めているのにあまりポイントが取れない」

😟「なぜかカウンターをもらいやすい」

筆者もかなり経験があります。振り返るとストレートばかり打っていて自分が不利な状況に追い込まれていたなと心当たりがあります。

 

このパターンとして最も多いのが「オープンコートをストレートで狙う」ことです。

シングルスにおいてのセオリーの1つとして「オープンコートを狙う」があります。しかしオープンコートに対してむやみにストレートで打つと自分が不利になりやすいです。

 

意外と多くの方がこの落とし穴にハマります。

 

ですので、「むやみにストレートを狙ってはいけない理由」について考察を交えて説明していきます。

 

※このように、このブログではテニスについて理論的に考察していきす。

 

目次

 

むやみにストレートを狙ってはいけない5つの理由

①ネットにかけやすい

これは単純にネットの高さが関係しています。テニスのネットは真ん中が一番低く、両端に向かって高くなります。ストレートを狙うとき、ボールがネットの高いところを通るため、ネットにかかる確率が上がります。

②サイドアウトしやすい

これも単純です。ストレートはサイドラインの内側付近を通ります。振り遅れなどで少しでも角度が外側になるとサイドアウトしやすくなります。

③ベースラインから打ってもあまり有効打にならない

基本的にテニスはネットに近いほど決まる確率が上がります。なぜなら、ボールを打つ距離が短くなるからです。なので相手のボールが浅くなったらストレートに打ってもいいと思います。

逆にベースラインから攻めようとすると、ボールを打つ距離が長くなり、決まる確率が下がります。つまり、あまり有効打にはならないということです。リスクを抱えてベースラインからストレートを狙っても、あまり有効打にならないので、合理的ではありません。

④打った後の走る距離が長くなる

これが一番の肝になると思います。ストレートに打った場合の図を用意しました。

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このように、ストレートを狙うことによって自分が走る距離が長くなります。

冒頭部分で「オープンコートを狙う」ことはシングルスのセオリーの1つだと 説明しました。セオリー通りに展開することは大事です。しかし、ストレートでオープンコートをむやみに狙っていくと、自分が知らず知らずのうちに走る距離が長くなり、状況が悪化しやすいのです。これが一番の落とし穴です。反対にクロスで狙っていけばストレートに打たれてもコートの外に追い出されることはないので、走る距離はそれほど長くありません。

⑤カウンターをもらいやすい

ストレートに打つとクロスにカウンターをもらいやすいです。さらにクロスに打たれると④で説明した通り、走る距離が長くなるのでカウンターが決まる確率が高まります。

まとめ

ストレートをむやみに狙うということは、

ネット、サイドアウトしやすい

ベースラインからだとあまり有効打にならない

打った後の走る距離が長くなる

カウンターをもらいやすい

という非常にリスクの高いことです。

 

もちろんストレートを打つ場面というのはたくさんあります。打つときにはこれだけのリスクがあるということを分かったうえで行ってください。

また④で説明した走る距離の話は、ディフェンスの時にも使えるので参考にしてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいました。

テニスにおけるトレードオフ

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皆さんこんにちは。

 

今回はテニスにおける「トレードオフ」についてです。

戦術を考える時、試合中におけるコース選択、ショット選択など、あらゆる判断をするときにこのトレードオフを知っておくと便利です。

 

 

 

トレードオフとは

まず、トレードオフについてです。聞いたことがある方もいると思います。

 

トレードオフとは、「何かを得ると、別の何かを失う、相容れない関係のこと」です。

 

主に経済用語で使われますが、日常生活でもトレードオフは発生しています。

例を挙げると、時間とお金です。

我々はお金が欲しかったら働きますが、働くと自由な時間を失います

反対に自由な時間が欲しかったら働きませんが、働かないとお金が貰えません。

 

このように我々は常にトレードオフに直面していて、何かを得るために別の何かを失っています。

 

テニスにおけるトレードオフ

なんとなくトレードオフについてお分かりいただけたでしょうか。

では、テニスにおいてどのような場合にトレードオフは発生しているのか考えてみます。

テニスの試合では、常に2択の判断をしてプレーを行い、ゲームを繰り広げています。その2択の判断とは攻めるプレーをするか守るプレーをするかというものです。

攻めのプレーは、角度のあるショット、ダウンザライン、エースを狙うなどが挙げられます。

守りのプレー、センタにボールを集める、高弾道のボールでつなぐなどが挙げられます。

あらゆる状況下においてこの2択を合理的に判断して、主導権を握ります。

もし、2択を合理的に判断できないと、状況は悪化しやすく、主導権を握られれる可能性かあります。

 

二択を合理的に判断するためにはテニスにおけるトレードオフの性質を理解する必要があります。

テニスのにおけるトレードオフの性質 

翻弄のしやすさ

テニスの攻めのプレ―は相手を翻弄しやすいです。ネットに詰めれば詰めるほど攻撃力が上がります。サーブ&ボレーは攻めのプレーの代表格ではないかと筆者は考えま

反対に守りのプレーは相手を翻弄しづらいです。ネットから遠ざかれば遠ざかるほど守備力が上がります。

 

安全性
ここでいう安全性とはアンフォーストエラー(自分に原因があるミス)をするかどうかのことです安全性が高いとアンフォーストエラーの確率が低下し、安全性が低いとアンフォーストエラーの確率が上昇します。

基本的に、 攻めのプレーでは安全性が低く守りのプレーでは安全性が高くなります。

 

それを踏まえてテニスにおけるトレードオフ

 

攻めのプレーを選択すると相手を翻弄しやすいが安全性を失い(リスク↑)、守りのプレーを選択すると安全性を得る(リスク↓)が相手を翻弄しにくい

 

となります。

 

このトレードオフを理解すると、あらゆる状況下で合理的な判断をしやすくなります。

 

次はテニスの様々な状況において、このトレードオフの性質を用いて判断するとどうなるのか考えます。

 

テニスの様々な状況とトレードオフを用いた判断

テニスの状況は大きく分けると2つあります。その2つとは「優勢」「劣勢」です。

優勢とは自分に流れが来ている、主導権を握っている状況です。

反対に劣勢とは自分に流れが来ていない、主導権を握られている状況です。

 

それぞれの状況下でトレードオフの性質を用いた合理的な判断をするとこうなります。

 

①1ポイント間におけるゲーム展開の優劣

例えばラリー中を思い出してください。ラリー中では優劣が頻繁に変わり、ゲーム展開に影響を及ぼします。なので優劣の見極めが大事になってきます。

1ポイント間におけるゲーム展開の優劣の見極めは、ボールが甘くなる時(ボールが浮く、浅くなるなど)と考えてください。相手のボールが甘くなれは自分が優勢になり、自分のボールが甘くなれば劣勢になります。

自分が優勢の時

攻めのプレーを選択:

リスクが高くても相手を翻弄し、ポイントの獲得率を上げることができるので合理的。

守りのプレーを選択:

相手を翻弄しづらくなり、ポイントの獲得率が下がるので合理的ではない。

自分が劣勢の時

守りのプレーを選択:

ピンチの中で安全性を確保しやすいので合理的。

攻めのプレーを選択:

ピンチの中でさらにリスクをかけることになるので、合理的ではない。

テニスでは、この判断が基本になります。

②カウントの優劣

またカウント、ゲームカウント、セットカウントにも優劣があります。

これらは1ポイント間におけるゲーム展開とは違って、客観的な数値で優劣が判断できます。

しかし、カウント、ゲームカウント、セットカウントの優劣の場合、2択の判断は基本的に劣勢の時に注意を払わないといけません。

自分がカウントで優勢の時

攻めのプレーを選択しても、守りのプレーを選択しても問題ないが、攻めのプレーをしたほうが合理的。


自分がカウントで劣勢の時

守りのプレーを選択:

安全性を確保しやく、挽回の余地があるので合理的。

攻めのプレーを選択:

ピンチの状況でさらにリスクをかけることになり、状況が悪化しやすい。さらにゲームポイント、セットポイント、マッチポイントを落としやすいので、合理的ではない。

③サーブゲームの優劣

テニスにおいて、サービスキープ率が勝敗を左右します。基本的にサーブゲームはサーブで相手のリターンが甘くなりやすいので優勢ですリターンゲームは自分のリターンが甘くなりやすいで劣勢です。

しかし、2択の判断はサーブゲームの時注意が必要ですなぜなら、サーブキープができないと試合全体の流れが悪くなり負ける可能性が高まるからです。

自分がサーブゲームの場合

攻めのプレーを選択:

リスクが高くても相手を翻弄し、サービスキープ率を上げることができるので合理的。
守りのプレーを選択:

相手を翻弄しづらくなり、サービスキープ率が下がるので合理的ではない。

自分がリターンゲームの場合

攻めのプレーを選択しても、守りのプレーを選択しても問題ないが、守りのプレーを選択したほうが合理的。

 

まとめ

今回のまとめをすると、

トレードオフとは、「何かを得ると、別の何かを失う、相容れない関係のこと

・テニスにおけるトレードオフは、
 攻めのプレーを選択すると相手を翻弄しやすいが安全性を失い(リスク↑)、守りのプレーを選択すると安全性を得る(リスク↓)が相手を翻弄しにくい

トレードオフを理解すると、あらゆる状況下(優勢か劣勢)で合理的な判断(攻めか守り)をしやすくなる。

優勢の時は攻めのプレー、劣勢の時は守りのプレーを選択すると合理的。

カウントが劣勢の時サーブゲーム(優勢)の時注意して判断する。

となりました。

 

テニスの試合で勝つ人は、単に技術が高いわけではなく、このトレードオフを理解し、しっかり合理的に判断してプレーしています。

特に接戦においては、相手との実力差はほぼ等しいので、合理的に判断できるかが一つのポイントになります。

接戦で勝てないという方はぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

※2020年4月24日更新

この記事の質問に対する回答です。

rogeroikawa.hatenablog.com

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

テニスにおける4スタンス理論②

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皆さんこんにちは!

 

今回は前回同様、「4スタンス理論」がテニスとどう関係しているかについての考察です。

前回は簡単にではありますが、「4スタンス理論」について説明しました。

 

まだ前回の記事をご覧になっていない方は

「テニスにおける4スタンス理論①」

をご覧ください。

 

rogeroikawa.hatenablog.com

 

 

今回は前回の内容の補足と、実際にプロのテニス選手を4タイプに分けていきたいと思います。

 

また、noteで有料記事を販売してます。もし気になる方がいましたら、ぜひ購入して頂けると幸いです。

【テニス】第1回 インパクトの重要性と最出力打点捕捉能力の構築|RogerOikawa @rogeroikawa #note https://note.com/rogero_tennis3/n/n7d812fd4a152

 

 

※このブログではテニスについて論理的に考察していきます

 

 

 

 

前回の補足

まずは前回の記事のでは紹介できなかった特徴について2つ紹介します。

 

体幹の稼働と全身運動のベクトル

前回、4スタンス理論ではつま先重心である「Aタイプ」かかと重心である「Bタイプ」に分類できると説明しました。このAタイプとBタイプの力の出しやすさが異なります。

力の出しやすさというのは、体幹の稼働全身運動のベクトルのことを指します。

 

Aタイプ体幹の稼働「伸展」全身運動のベクトル「上昇」です。

一方、Bタイプ体幹の稼働「圧縮」全身運動のベクトル「下降」です。

 

また、クロスタイプとパラレルタイプではベクトルの方向が違います

 

クロスタイプは肩と股関節の対角線上に向かってベクトルの力が働きます。

パラレルタイプは肩と股関節を垂直線上に向かってベクトルの力が働きます。

 

前回を振り返ると、クロスタイプはA1、B2パラレルタイプはA2、B1でした。

つまり、4タイプそれぞれ体幹の稼働と全身運動のベクトルが違うことになるのです

 

ややこしくてイメージしづらいので図で表してみます。

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A1タイプ

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A2タイプ

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B1タイプ

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B2タイプ

こんな感じになります。

 

この体幹の稼働と全身運動のベクトルについては、テニスでいうストロークインパクト時などの考察で非常に参考になります。

 

実際はAタイプは伸び上がり、Bタイプは縮こまりと覚えておけばOKです。

 

②4スタンス理論の動きは無意識レベル

前回から4スタンス理論について簡単に紹介してきましたが、ひとつ注意するべきポイントがあります。

 

それは、

「4スタンス理論の動きは無意識レベルである」

ことです。

 

前回の記事の冒頭で、4タイプは先天的に決まると書きました。先天的というのは、生まれつき持っているものを指します。血液型も先天的なものです。なので本来、意識しなくても無意識レベルでタイプごとの特性が動作に現れるのです。

 

あくまでも4スタンス理論は、考察や動作分析をする手段であり、「必ずこのタイプはこうしなけれはならない」などということはありません。

指導にはあまり4スタンス理論を使うのはお勧めしません。

 それは、「無意識レベル」という前提があるからです。ここは重要な部分です。

 

 

ですので、4スタンス理論は、軸の取り方の違いから発生する動作(打ち方など)の違いを説明や考察手段としては使えますが、オープンスキル要素の多いテニスで指導などに応用するのは(現時点では)難しい、または不向きという結論です。

 

プロテニス選手を4タイプに分類

 

タイプ別に分けるとこうなります。

 

A1タイプの選手

ノバク・ジョコビッチ

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ドミニク・ティエム

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A2タイプタイプの選手

錦織圭

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ラファエル・ナダル

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B1タイプの選手

フアン・マルティン・デル・ポトロ

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B2タイプの選手

ロジャー・フェデラー

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こんな感じに分類できます。

あくまで筆者のイメージでは比較的Aタイプが多い気がします。

 

筆者はフェデラー選手のファンですが、残念ながらA1タイプの筆者はB2タイプのフェデラーの動きを真似することは難しいでしょう。

 

まとめ

今回のまとめをすると、

 

体幹の稼働と全身運動のベクトルは、タイプごとに異なる

・Aタイプは伸び上がり、Bタイプは縮こまり

・4スタンス理論の動きは無意識レベル

・A1タイプ・・・ジョコビッチ、ティエム

・A2タイプ・・・錦織圭ナダル

・B1タイプ・・・デル・ポトロ

・B2タイプ・・・フェデラー

 

という結果になりました。

もう一度いいますが、4スタンス理論はあくまでも身体の軸の取り方の違いからやりやすい動作がタイプによって異なるという説明には使えますが、実際に4スタンス理論に沿って指導するのには向いていないです。

血液型によって性格が違うとされていますが、A型が必ずしも几帳面ではないですし、O型が必ずしもおおざっぱという訳ではないのと一緒です。

なのでここだけは勘違いしないでください。

 

またこれからは他のカテゴリー(戦術、技術など)の考察も同時進行で載せていきたいと思います。

 

 宜しければ他の項目もご覧ください。

rogeroikawa.hatenablog.com

rogeroikawa.hatenablog.com

rogeroikawa.hatenablog.com

コメントは受け付けていますので質問や感想があれは書き込んでください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

テニスにおける4スタンス理論①

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 今回は最近のスポーツ理論として挙げられる「4スタンス理論」がテニスとどう関係しているのかについての考察をしていきたいと思います。

 

 

「4スタンス理論」とは

4スタンス理論は、

人間には先天的に決まった身体特性があり、それを4種類に分け解明しようとする理論

のことです。

この4種類のスタンスは、立つ、座る、歩くなどの日常の単純な動作も、タイプによって異なります。

 

 4タイプの分類

4種類のタイプは、重心をどこに置くかで決まります。

 自分の足で考えたとき、重心が「つま先」か「かかと」かで2タイプに分類できます。重心がつま先の場合は「Aタイプ」、重心がかかとの場合は「Bタイプ」になります。

 さらに重心が「内側」か「外側」かで分類できます。重心が内側の場合は「1タイプ」、重心が外側の場合は「2タイプ」になります。

 

 以上のことを踏まえて4タイプに分けると、

 

 ・重心が「つま先・内側」・・・A1タイプ

 ・重心が「つま先・外側」・・・A2タイプ

 ・重心が「かかと・内側」・・・B1タイプ

 ・重心が「かかと・外側」・・・B2タイプ

 

になります。

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 クロスタイプとパラレルタイプ

先ほどの4タイプはクロスタイプとパラレルタイプに分類することができます。

 

クロスタイプは、体幹である両肩と股関節を対角線上に結んで連動させます。

パラレルタイプは、体幹である両肩と股関節を左右それぞれ平行に結んで連動させます。

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クロスタイプ

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パラレルタイプ

A1、B2タイプはクロスタイプ、A2、B1タイプはパラレルタイプに分類することができます。

 

 5ポイント理論

もう一つ重要なのが「5ポイント理論」と呼ばれているものです。実は4スタンス理論のベースは5ポイント理論とされています。

5ポイント理論とは、

体の軸の形成に大きく関わり、動作の基点となる5か所の関節がある

というものです。

 

5か所の関節     サブ(軸の補助)  

・首の付け根(P1)  両肩(P1`)

・みぞおち(P2)           両肘(P2`)      

・股関節(P3)    両手首(P3`)

・膝(P4)

・足底(P5)

 

これらの関節のうち3か所をそろえることで動作に安定性をもたらします。

その3か所を「軸ポイント」、残り2か所を「可変ポイント」と言います。

しかし、この軸ポイント、可変ポイントは万人共通ではありません。この軸にはいくつか組み合わせがあり、それを種類分けしたのが「4スタンス理論」となるわけです。

 

軸の組み合わせは4スタンス理論で分類すると

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となります。
 

 まとめ

以上のことをまとめると、

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このようになります。

軸ポイント、可変ポイントは、Aタイプ、Bタイプでは同じですか、重心や連動タイプがそれぞれ違うので結果的に4タイプは異なる動きをすることになります。

 

ここまで4スタンス理論についてのざっくりした概念をお話ししました。

 

ここからは私個人の見解です。

4スタンス理論はテニスにも応用して考察や動作の分析することが可能です。ただし、全てが4スタンス理論に当てはまるわけではありません。例えばフォームは個人差があり、身長、柔軟性、筋肉量などで決まります。

4スタンス理論は比較的最近できた理論なので、Aタイプの方がBタイプの動きをしているということもあります。

打ち方でタイプを判断するのは難しいです。

4タイプのチェック方法もありますが、ここでは割愛します。機会があればその記事も書きたいと思います。

 

正直なことを言うと、4スタンス理論はこういった動作の違いの考察手段や動きの違いを理論として説明することには使えますが、実際に指導で4スタンス理論を使うのには向いていないです。

野球やゴルフでは応用されているみたいですが、オープンスキル要素が多いテニスでの応用は難しいです。

この記事を書いててこういうことを言うのは矛盾しているのですが、、、

私自身、4スタンス理論をどうにかしてテニスに応用できないかを考え、4スタンスの勉強をした結果、

「オープンスキルの要素が多いテニスに4スタンス理論の応用は難しい」

となりました。

4スタンス理論を真似するよりはしっかりテニスの基本を身に着けたほうが良いと思います。

 

次回、「テニスにおける4スタンス理論②」では、プロ選手がどのタイプに分類することができるのがを考えていきます。続きです。

また、この記事では書いていないことがあれば、補足として追加していきたいと思います。

rogeroikawa.hatenablog.com

また「イップス体験記」というブログをやっています。

こちらは私がイップスになった時の体験を共有し、イップスを知らない方に「イップスはどういうものなのか」を知っていただき、また現在イップスで苦しんでいる方の励ましになるような内容となっています。

ぜひこちらもご覧ください。

https://rogeroikawa.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログを始めました!!

この度、ブログを始めることにしました!

 

理由は、テニスについて真剣に考えてみたいと思ったからです

 

私は今大学生で、テニスサークルで活動をしています。

中学時代は軟式、高校時代は硬式をしていました。

特に高校時代はテニス部が強豪校であり、私もメンバーの一人でしたので、遠征、大会などたくさんのことを経験してきました。

 

しかし、私は高校3年生になり、「イップス」というものを経験しました。

ものすごく絶望したことを覚えています。

今は大学のサークルで何とか「イップス」を克服することが出来ました。

 

私はイップス発動から克服までに、テニスのありとあらゆることを調べました。

 

調べていくうちに私の中で

テニスの理論的なことについて真剣に考えてみたい

という気持ちが沸き上がってきました。

 

そこで、第一歩としてこのブログを始めることにしました。

 

このブログでは、テニスの技能、技術、戦術など、あらゆることを理論的に考察していきたいと思います。

 

実際、私以外でもイップスに苦しんでいる人は多くいます。

イップスに苦しんでいる方々これからテニスを始めようか迷っている方々また実際にテニスをして伸び悩んでいる方々などに少しでも参考になるようなブログにしていきたいと思います。